いまあなたは泣くことができますか? 笑うことができますか?
笑えればそれは素晴らしいことだし、泣けるだけでも幸せです。
でも心の状態がかなり落ちているあなたは、そんな感情表出ができなくなっているかもしれませんね。
泣けないことはしんどいことです。
自分の悲しい気持ち、辛い気持ちを涙で洗い流すことが出来ないからです。
また、笑えないことは辛いことです。
長いあいだ笑わないと、まるで、自分が楽しいこととは無縁になってしまったように感じます。
私には、泣くことも笑うこともできなかった時期がありました。
この記事では、私がそのときどんな気持ちだったのか、泣こうとして、笑おうとして試したこと、そして、そんな状態の私を救ってくれたものについてお話しします。

■感情表出ができなくなったときの心境
■泣くことと笑うことの効果
■“ウソ泣き”と“ウソ笑い”でも効果はあるか?
■感情表出できないときにはどうしたらいいか
泣くことも笑うこともできない
泣けない
私がうつになってもうすぐ8年になります。そのあいだに2度の『どん底』を経験しました。
そして2度目の『どん底』のときに、私は泣くことができなくなりました。
もともとは、かなり涙もろい方でした。日常的に泣いていました。映画やドラマを見ても泣いていましたし、動物が絡んだものになるといっそう涙もろくなりました。
ところがあるとき以降、泣けなくなりました。
最後に泣いたのは、離婚届けをひとりで役所に出しに行ったあとだったと思います。
離婚後、引っ越しして、それから何度も就職と離職を繰り返し、しまいに『どん底』の中でも最悪の ”底を突いた” 状態になりましたが、そんなときも泣くことはありませんでした。
泣かなかったのではありません。泣きたいほど辛くても泣けなかったのです。
笑えない
同じころ、笑うこともできなくなりました。
最後に笑ったのがいつだったか思い出せませんが、私は笑うことを忘れてしまったかのようになりました。
声を出して笑うことはおろか、クスクス笑いすらなくなり、にっこりすることもなくなりました。
泣こうとして、笑おうとして試したこと
あなたがうつであっても、ときどき笑えていればそれは結構幸せなことです。
たとえいっときでも、楽しい気分になれるし、心と体を緊張から緩めることができるからです。
笑えなかった期間、私は自分が楽しいこととは無縁の世界に生きているように感じました。
私にはなにひとつ楽しいことは起こらないんだ、とあきらめていたように思います。
悲しいときや辛いとき泣ければ、それはある意味悪くはありません。
泣いて涙と一緒に心に詰まった感情を洗い流すことができれば、気持ちが落ち着きます。
泣くことに浄化作用があることは、あなたもご存じのことでしょう。
また、私は泣けないことに困っていましたが、「不意に泣いてしまうので困っている」という方もいるかもしれません。
実は私も、引っ越し先を探して岡山まで行ったとき、駅でいきなり涙があふれてきて止まらなくなったことがありました。「どうしちゃったんだろう私…」と驚き、人目を気にして慌てて涙をかくした覚えがあります。
けれど、突然泣いてしまうのは一過性のものですし、一度きりの体験だったので、私にとっては泣けないことの方が問題でした。
泣きたくても泣けなかったとき、私は自分の体が自分の物でなくなってしまったように感じました。
私は、モヤモヤしている気分や、辛い心境や、しんどい気持ちを、泣くことで少しでも軽くしたいと思い続けていました。
泣くために試したことと結果
私は意識的に泣いてみようとしました。
なるべく悲しいことを思い浮かべて涙を誘おうとしましたが、駄目でした。
愛猫が死ぬところを想像してみたりしました。けれども涙を流すどころか、涙を浮かべることすらできませんでした。
笑うために試したことと結果
笑おうとしたときは、YouTubeでサンドイッチマンのお笑いライブを見ました。
サンドイッチマンは私の大好きなお笑い芸人で、その漫才やコントを見て笑わないではいられないからです。
布団をかぶって、その中でスマホでお笑いライブを見ました。
けれど、何一つおもしろくなく、大好きな鉄板ネタですら、笑うどころか最後まで集中して見ていることができませんでした。
泣くことや笑うことにはどんな効果がある?
泣くことの効果と “ウソ泣き” の効果
泣くことの効果:
泣くことの効果には以下のほかに “痛みの緩和” や “安眠” などもあるようです。
- リラックス
- ストレス物質の排出
- 心の浄化(カタルシス)
※いまどきは「就活(就職活動)」や「婚活(結婚活動)」と同じように、「涙活(泣いてスッキリする)」というものがあるそうです。
ウソ泣きの効果:
私のように意図的に泣こうとした場合(悲しいことを想像する・悲しい顔や泣きまねから入る)でも、結果として感情が揺さぶられて本当に心が動いた情動の涙であれば、ストレス解消効果は得られるそうです。
『泣き顔』や『泣きまね』を「悲しい」と認識し、悲しい気持ちになったりする脳は、意外に騙しやすい存在なのです。
※玉ねぎを切ることで出てくる涙は、単に生理的な刺激から出てくる涙なので効果は期待できません。
笑うことの効果と “ウソ笑い” の効果
笑うことの効果:
笑うことの効果には以下のほかに、 “痛みの軽減と血行促進” “血糖値の上昇抑制” などもあるようです。
- ストレス解消とリラクゼーション
- 脳の活性化と集中力アップ
- 免疫力の向上と病気予防
※ちなみに、私のようにお笑いを見て無理に笑おうとすると、逆に気持ちの負担になってしまうこともあるそうです。
現在の私は・・・

幸いなことに、私はいま泣くことができて、笑うことができます。
大泣きすることはないのですが、悲しいときには目に涙が浮かびますし、少しだけ泣くこともあります。
きっかけになったのは、『愛猫を引き取りたい』という私のLINEに対して、老猫ホームの方から送られてきた『まだ早い (うつからの回復がじゅうぶんではない) のでは?』というLINEの画面を元夫に見せていたときでした。
元夫と一緒に外食していたのですが、お店で涙が出てきました。実に4年7か月ぶりの涙でした。
私は悲しかったと同時に、「涙が出た」ことに気づいてどこかで安心したように思います。
笑うきっかけになったのは、たぶんTikTokで犬の動画を見たときだったと思います。
”とんさん” という名前の柴犬が、サンダルをくわえ興奮して庭を駆け回ったあげく、その汚いサンダルをくわえたまま部屋に飛び込んで来る動画です。
さだまさしさんの『北の国から』が流れるなか、純くんのパロディで「ーーなわけで、ここはもう、外です…」と(わかる年代にしかわからない(笑))投稿主があきらめのセリフを吐くのです。
この動画を見たとき、おもわずニッコリしていました。「私はうつなのですが2年ぶりに笑いました」というコメントを送ったのを覚えています。
いまは、テレビを見ていてよく笑います。大笑いすることはありませんが、声を出して笑うこともあります。また、庭にエサを食べに来るハトを見ては、ニコニコしています。
自分のことも笑うようになりました。間抜けなことをしてしまったとき、思わず自分を笑っているのです。
そして、外出するときはなるべく明るい表情をするようにしています。自転車に乗りながらご機嫌な顔をしています。
たとえ、すれ違う人に ”変な人” と思われても、暗い表情をしているよりずっと気持ちがいいからです。
あなたに伝えたいこと

回復をあせらない
当時私は、泣きたい、笑いたいと、あせる気持ちでいました。
でもいまは、心のエネルギーが枯渇することが原因だとわかったので、心のエネルギーがある程度増えるまで感情表出は難しいのではないかと思っています。
ですから、いま泣けない人、笑えない人は回復をあせらないでください。
心がもう少しだけ元気になれば、自然に泣いたり笑ったりできるようになると思うのです。
笑うことの効果は大きい
当時私は、泣くことの方にせっぱつまっていました。
どちらかというと、笑うことより泣けるようになることを切望していたのです。
けれどいまは考えが変わりました。
泣くことより笑うことの方が素晴らしいことだと思うようになったからです。
同じ感情表出ですが、泣くことが負の感情を出す ”マイナスのアプローチ” をすることで心を整えるのに対して、笑うことは正の感情を出す “プラスのアプローチ” で心を元気にしていると気づいたのです。
私はいまでは、泣くことより笑うことのほうが、毎日の生活を少しずつ前向きにしてくれたように感じています。
笑う真似なら簡単にできます。声を出して笑うふりをしてもいいし、それが無理なら口角を上げるだけでもいい。
そうして、そんな簡単な行動で、気持ちを明るくすることができるのです。
穏やかな気持ちを取り戻すことができたり、楽しい気分になれるのです。
なにより、楽しい雰囲気は自分も周りの人も幸せにします。
いいことづくしなのですから、あなたも試しに笑ってみてはどうでしょう。
信頼できる人に気持ちを吐き出す
感情表出ができないときは、自分の気持ちを信頼できる人に吐き出すのがよさそうです。
その人に自分の辛さや苦しさを理解してもらうことが目的ではありません。
同情してもらうことが目的でもありません。
ただ、あなたの心境を誰かに吐き出せればいいのです。
でも、できればあなたが信頼できる人に吐き出せればいいですよね。
あなたと相手の条件が合うなら、会って直接話ができるといいような気がします。
私は、自分のうつを元夫に十分に理解してもらえたとは思っていません。
でも、感情表出ができなかったとき、私は元夫にLINEで気持ちを吐き出していました。私にとって、元夫はいまでも信頼できる人なのです。
私のLINE対して、夫は同情するわけでも、アドバイスをくれるわけでもありませんでした。
けれど、ときどき相槌をうってくれたり、ときどき励ましてくれたり、ときどき私の努力を褒めてくれました。
それだけで私はかなり救われていたと思います。
もし、「そんな人ひとりもいないよ!」という方は、SNSに気持ちを投稿する方法もあります。
私が見ているTikTokでは、そういった内容の投稿をよく見かけます。
ただし、不特定多数が相手ですから、なかには批判や心ないコメントもあると思います。
ですから、心が弱っているあなたは、『信頼できる人がいない場合の最後の選択肢』にした方がいいかなと思います。
あなたにも、心境を吐き出せる信頼できる人がいるといいですね。
🌱ちょびのヒント
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と声に出して言ってみてください。
🌱『幸せ気分が3割り増しになります!』
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