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【体験談】少し回復してきたころ、起きていられる時間を増やそうとして気づいたこと

公園の緑の絨毯 手前に平らかな木製ベンチ

このブログはうつの『どん底』から少し回復したけれど、まだ日常生活に戻れたとは言えない状態のあなたに向けて書いています。

もっと回復したいのに、なかなか思うようにいかず、あせったり不安だったりする日々を過ごしてはいませんか。

また体調に波があり、調子の悪い日には一日のほとんどを横になって過ごすこともあるのではないでしょうか。

私もまったく同じでした。うつになって、もうじき8年になりますが、『どん底』の時期は朝起きることもできず、日中は布団の中で横になって過ごす日々が続きました。

そして少し回復すると、起きている時間を増やすことで体力や日常生活を取り戻したいと思い、私なりにいろいろなことを試してみたものです。

けれど、いま振り返ると、ただ頑張って起きている時間を増やせばいいというわけではありませんでした。

必要だったのは、無理に活動時間だけを伸ばすことではなく、自分の状態を理解しながら少しずつ整えていくことだったのです。

この記事でわかること

起きている時間を増やそうとして私が試したこと

無理して頑張り続けた結果どうなったのか

少しずつ日常を取り戻すために大切だと感じたこと

目次

起きている時間を増やそうと無理をしていたころ

朝の通勤場面。次々と改札を通っていく人々。

仕事に戻りたくて必死に体力をつけた日々

私がうつになったのは、高齢者のデイサービスで正社員として働いていたころでした。仕事は私に合っており、やりがいも感じていました。また、必要に迫られてもいたので、うつになってからも休むことなく働いていました。

ところがあるときうつが悪化して仕事に行けなくなり、休職しました。

私は長年勤めた大切な仕事をやめたくなかったので、2、3か月後に会社と相談の上、復職に向けて動き始めました。

会社が復職に向けて出した条件が、一定期間本社で事務作業をすることでしたので、その開始日に向けて電車に乗ることから始めてみました。

うつの状態の私にとっては電車を乗り継ぐ通勤だけでもハードルが高かったので、まずは電車に乗れるか試してみたのです。

実際に本社まで行ってみました。電車に乗って多くの人と同じ空間にいるのはどきどきしました。雨が降っていたので傘を持っていましたが、車内では周囲を見ることができず、ずっと傘を見ていたのを覚えています。

勤務時間が朝から午後までと短かったので、仕事終わりにマクドナルドで数時間過ごし、起きている時間を増やすようにしました。

ほかにも、体力をつけるために片道45分程度の道のりを自転車で通勤したり、電車で行き徒歩で帰宅したりしました。

結局、私のこのような努力はその会社では実を結びませんでした。社長が、他の施設への転勤を提案してきたからです。

けれど、体力がついたおかげで就職活動をする気力が出て、別の仕事を見つけることができました。

前職と同じ、介護職を見つけることができたのです。

体力はある程度戻って働き始めましたが、まだ体も頭も心も十分には回復していなかったようです。

結果として、その仕事は3年ちょっとでやめることになりました。

うつの私にはハードな入浴介助や遅番勤務がきつく、体力は限界でした。

また、新しい職場の同僚と上手くやれなかったり、離婚することも決まり、何もかも嫌になった私は、すべてを一旦リセットしようと考えたのです。

もう一度働こうとして同じことを繰り返した

離婚して、新天地に引っ越し、猫と二人暮らしになりました。

新しい土地でも介護職に就きましたが、長くは続けられず、その後『どん底』の時期に入りました。

仕事に行くこともできず、一日の大半は布団の中にいました。

そこから1年以上が経って再び働こうとしたとき、もう介護職は体力的に無理なのでやらないと決めました。

そして、事務仕事の苦手な私は、飲食店のアルバイトを探すことにしたのです。

まず求職活動をする前に『部屋の中で立っている』ことから始めました。

そのころ、ときどき部屋の中で転倒していました。バランスを崩したとき踏ん張れないほど、体力が低下していたのです。ですから、まずは体力をつけなければなりませんでした。

何もせずにただ立っているのは、かなりしんどいことでした。いま考えても『よくやったなぁ』と思います。

実際に、3時間ほど立っていられるようにはなりました。

また、求職活動ののち採用された飲食店では短時間勤務から始めることで体を慣らしていきました。

でも長く続けることはできなかった

結局そのアルバイトは1年ほどで終わりました。店が閉店になり、他店舗に移動する人もいて私も希望しましたが、「〇〇さんには勤まらないと思う」と店長から断られてしまったからです。

まだうつの真っ最中だった私は、傍から見れば十分な働き方ができていなかったということでしょう。

そのころは飲食店の他に早朝の掃除のアルバイトもしており、掛け持ちで仕事をしていました。

当時、元夫と毎日LINEのやり取りをしていましたが、「辛い」「仕事に行きたくない」と繰り返し送っていた記録が残っています。

元夫に気持ちを吐き出せたことは、私の唯一の救いでした。

掃除のアルバイトも飲食店の閉店から2か月後にやめました。最後にはどう掃除していたかわからなくなり、掃除中のトイレに座って数分時間を潰すことを繰り返すようになっていました。

飲食店では店長から何度も厳しく注意され、掃除の仕事では心ない言葉を掛けられることもありました。

当時の私は、それらをやり過ごしたり、受け流したりすることができず、その一つひとつに深く傷ついていました。

いま振り返ると足りなかったと思うこと

田舎のなだらかな上り坂の舗装道路。右側に生垣、道の先は雑木林に続いている。

私は、うつになっても頑張ることしか考えていませんでした。

ですから、頑張りは十分だったと思うので、頑張ることが足りなかったのではないと思います。

体力や能力が十分でなかったのは、体や頭の状態がまだそこまで回復していなかったからだと、いまならわかります。

まだ働ける状態ではないのに、無理して働いていたのです。

私に足りなかったのは、自分の体と頭と心の状態を把握すること、自分の状態をしっかり理解することでした。

まずは、体と頭と心を整えることが大切だったのです。

底を突いてからもう一度始めたこと

一輪のつゆ草。青い花びらが清楚な雰囲気。

まずはできることから始めた

その後、これ以上落ちようがないほど心身ともにつらい状態、言ってみれば ”底を突いた” 状態を経験しました。

そのときは、生きることを諦めたいと思うほど追い込まれました。

でも、心の奥底には『生きたい』という本能が残っていたようです…。

その本能のおかげで、いまでもこうして生きています。

”底を突いた” 経験をした私は、『もっと楽に生きてみよう』と考えられるようになっていきました。

いままでと同じ考え方ではどうにもならないとわかったからです。

そのあと、求職活動で10件近く面接を受けましたが、すべて不採用になって、「もう人に見下されるのは嫌だ!」「自己肯定感をこれ以上下げたくない!」とキレてしまいました。

『もうやってられないよ!』と思っちゃったのです。

そして通院時、医師に「これ以上自己肯定感を下げたくないので、しばらくは求職活動はしません」と伝えました。

その結果、『当分のあいだは外に働きに出かけない。貯金がなくなる少し前までは働きに出ない』と決心をすることができました。

決心すると、重圧から一気に解放されました。そして、もうあせらなくなりました。

目的ができて生活リズムが少し整った

あせりがなくなった私は無理をしなくなりました。

ゆっくりやっていけばいい、と思えるようになったからです。

そうして、できることから少しずつ始めていった結果、最終的にこんな流れを作ることができました。

  • 開館時間に合わせて図書館へ行く
  • 帰りにスーパーで買い物をする
  • 家に帰って『午後のロードショー』を見る
  • CM中に昼食を準備して食べる
  • なるべく散歩かサイクリングをする

開館時間に合わせて図書館に行くようになって、朝一定の時間に起きるようになりました。

図書館のカウンター席は利用者が多く日中は埋まってしまうため、開いてすぐに席を取る必要があったのです。

おかげで、9時には起床するようになりました。

それから私は映画が好きなので、テレビで『午後のロードショー』(月~金/13:40~15:40放送)を観ることを習慣にしようと考えました。

それらと、それまでに習慣化していた、毎日のスーパーでの買い物を組み合わせることで、無理のない流れを作りました。

また、映画に入るCMのあいだに料理をして、映画を観ながら昼食を摂る習慣も出来上がったのでした。

一連の習慣ができたことで生活リズムが大きく整いました。

それだけすれば、起きている時間は8時間近くになります。さらに散歩かサイクリングもしていたので、かなりしっかり起きていられるようになりました。

※このあたりの経緯についてはこちら👇の記事に詳しく書いています。よかったら、読んでみてくださいね。

あなたに伝えたいこと

透明感のある青空に薄く広がる白い雲。

必死になっていた当時の私は、『整える』ということを知りませんでした。

まだ働ける状態ではないことすら、わかっていなかったのです。

また、働いているあいだ辛いのは、体だけじゃなくて気持ちも辛かったのに、あえて気持ちを無視していました。

まったく自分を大切にしていなかった、と反省しています。

大切なのは、必死に頑張ることじゃなかったんです。

本当はまず、体と頭と心を整えることが大切だったのです。

そうしてまた、整えるためにはできることを少しずつ増やしていくことも大事かと思います。

私が図書館に通う目的を持ったように、あなたにも何か目的があると行動しやすくなるかもしれませんね。

家事でも散歩でもなんでもいいのです。ほんの5分で終わることでも構いません。

そのときの自分に無理なくできることを探して、体調のいい日はそれをやってみることから始めたらどうでしょう。

できない日があっても、それで「できなかった…」「できない私はダメだ…」と考えないことです。

そもそも完璧な人間はいませんし、いまうつのあなたや私は完全なんか目指さなくていいんです!

だって、できるわけないんだもん。うつなんだから…。

さぼってしまった日があっても、上手くできなくても、きょうは無理でも、やめないことです。

そして、自分の体と頭と心の状態を把握し、少しずつ整えていくことが大切なのだと思います。

無理をしない、自分に無理をさせない、のはあなたにしかできないことです。

どうぞ、自分を大切にしてあげてください。

そして何か一つでもできた日は、たくさん自分を褒めてあげてください。

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。

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